
撮影者 中野耕司
「自分のフィルターで聞くのはやめよう」
『誰かと話す時は、自分のフィルターに気をつけよう。
自分にとって重要なものが相手にとっても重要だとは限らないから。』
こんにちは。office 代表の広瀬まりです。
誰かと話をしている時、勘違いをしたり、早とちりをしたりすることがあります。
それがきっかけで、強い言葉を返してしまい、険悪な感じになったり、呆れられたり…
私にも、そんな経験があります。
そんな時には、「こんな流れになるだろう」とか「賛成してくれるくれるだろう」といった、自分勝手なフィルターを通して話を聞いているのです。
さらに、話し出す前から「この人の意見は自分には合わない」などと思っていては、そもそも、聞く姿勢もできていないことになります。
いずれにしても、自分の思いや考えが先に立っていては、相手がどんな話をしても、それを受け取ることができないのです。
もちろん、相手が話すことを100%正確に受け取ることはできません。
それは、自分にとって、とても重要なことであっても、相手にとっては、どうでも良いことかもしれないし、その反対かもしれないからです。
だとしたら、自分の思いのフィルターを通して、相手の話を聞いていては、どんなに自分にとって有益な話でも、耳に入ってこなくなってしまいます。
こんなにもったいないことはありません。
もしかすると、自分の知らない世界へ飛び込むきっかけになるかもしれない…
もしかすると、今抱えている問題を解決するきっかけになるかもしれない…
そんな言葉を聞き逃してしまっているかもしれないのです。
以前、和裁の教員をしていた時、学校の事務長との会話で、私が言葉の意味を取り違え、解雇されると勘違いしてしまったことがあります。
そう思った瞬間から、丁寧に勘違いを正そうとしてくださる事務長の言葉が、頭を素通りする状態になってしまい、感情に任せて、話してしまったことがあります。
細かい内容は忘れてしまいましたが、全くの勘違いで、解雇どころか、次年度へ向けての提案をされただけのことでした。
もし、冷静に、聞き直していたら、感情をむき出しに言葉を発することもなく、事務長に貴重な時間を使わせてしまうこともなかったのだと反省しました。
その時は、笑い話ですみましたが、自分のフィルターを通して話を聞くことが、いかに危険かを気付かされた経験です。
人は、十人十色、いろいろな考え方、感じ方を持っています。
それはとても素敵で、大切なことです。
だからこそ、お互いの意見を尊重し、自分のフィルターだけを大切にすることなく、楽しくお話ができると良いですね。
広瀬まりの一つの成分は、「自分のフィルターだけを大切にしない」
そんな成分で、広瀬まりはできています。
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